ぼくは川のように話す

  • 偕成社 (2021年7月12日発売)
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感想 : 80
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皆さんの本棚でみかけて、読んでみました。
ありがとうございます。


圧倒されるような川の絵が美しいと思いました。
光りの反射する川面。
ダークトーンの深緑色を基調とした色使いが素晴らしいです。


吃音の少年で詩人である著者のことばが美しいので書き留めます。


学校では、
毎朝ひとりずつ、
世界でいちばんすきな場所について
話すことになっていた。

きょうはぼくのばん。
でも口が
どうしてもうごかない。
もううちにかえりたい。

(中略)

「ほら、川の水を見てみろ。あれがおまえの話し方だ」

見ると川は…。
あわだって、
うずをまいて、
なみをうち、
くだけていた。

泣いてしまいそうなときは、
このことを思いだそう。
          ーぼくは川のように話す。
そして、だまりこんでしまいそうなときも
          ーぼくは川のように話す。
ぼくは学校へいき、みんなのまえにでて、

世界でいちばん好きな場所のことを話す。
          そう、あの川のことを…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2022年7月30日
読了日 : 2022年7月30日
本棚登録日 : 2022年6月26日

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