皆さんの本棚でみかけて、読んでみました。
ありがとうございます。
圧倒されるような川の絵が美しいと思いました。
光りの反射する川面。
ダークトーンの深緑色を基調とした色使いが素晴らしいです。
吃音の少年で詩人である著者のことばが美しいので書き留めます。
学校では、
毎朝ひとりずつ、
世界でいちばんすきな場所について
話すことになっていた。
きょうはぼくのばん。
でも口が
どうしてもうごかない。
もううちにかえりたい。
(中略)
「ほら、川の水を見てみろ。あれがおまえの話し方だ」
見ると川は…。
あわだって、
うずをまいて、
なみをうち、
くだけていた。
泣いてしまいそうなときは、
このことを思いだそう。
ーぼくは川のように話す。
そして、だまりこんでしまいそうなときも
ーぼくは川のように話す。
ぼくは学校へいき、みんなのまえにでて、
世界でいちばん好きな場所のことを話す。
そう、あの川のことを…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年7月30日
- 読了日 : 2022年7月30日
- 本棚登録日 : 2022年6月26日
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