モリアーティ (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年4月25日発売)
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感想 : 52
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フォロワーさんが本棚登録されているのを拝見して知った本です。ありがとうございます。

本作は、コナン・ドイル財団が初めて公認したホームズ譚の続編『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続く第二弾で作者は同じくアンソニー・ホロヴィッツですが、前作の続きではありません。

『モリアーティ』というタイトルは、シャーロック・ホームズの宿敵の名前で有名だそうですが、私は今回初めて知りました。
「最後の事件」でホームズとモリアーティが滝壺に転落した(と思われる)直後、アメリカのピーンカートン探偵社のフレデリック・チェイスと、ロンドンから同じくやってきた、アセルニー・ジョーンズ警部が顔を合わせ、ジョーンズがホームズ役を、チェイスがワトスン役として物語は進んでいきます。
ジョーンズ警部は熱心なホームズの信者です。
そして、二人が追っていた少年の出入りしていた家から、家人全員の惨殺死体が発見されます。
一体、誰が、何のために。
その後も爆発事件や、ジョーンズ警部の娘の誘拐事件が起こりますが真相は最後の最後まで全くわかりません。

犯人の残忍さと狡猾さはまれにみるものだと思いました。見事に騙されました。
再読必至の意味も、最後にすべてわかります。

番外編で、ジョーンズ警部が登場する『三つのヴィクトリア女王象』の短編付きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 海外 ミステリー
感想投稿日 : 2020年4月16日
読了日 : 2020年4月16日
本棚登録日 : 2020年4月6日

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