図書館で、高野文子さんの漫画を見つけた!と思って借りたら、私の一番苦手な科学を漫画で説明した本でした。
「ドミトリーともきんす」という学生寮に、物理学者の朝永振一郎さん、植物学者の牧野富太郎さん、雪や氷の研究の中谷宇吉郎さん、物理学者の湯川秀樹さんらが、下宿している設定で、科学の入り口を漫画と、著作の紹介で説明してくれます。
その中で、湯川秀樹さんが書かれた「詩と科学」という文章が印象的でした。
(前略)
ごみごみした実験室の片隅で、
科学者はときどき思いがけない
詩を発見するのである。
しろうと目にはちっとも
おもしろくない数式の中に
専門家は目に見える花よりも
ずっとずっと美しい自然の姿を
ありありとみとめるのである。
(中略)
ただしひとりの人によって見つけられた詩は、
いくらでも多くの人にわけることができるのである。
この本の中で紹介されている自然科学の本は私はたぶん読む機会はなさそうな気がしますが、この漫画で、さわりだけ読んで、ちょうどおなかがいっぱいになりました。
高野さんが「涼しい風たち」とおっしゃっている本たち。時間があったら読んでみたい気はするのですが。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
高野文子 漫画 科学
- 感想投稿日 : 2019年6月23日
- 読了日 : 2019年6月23日
- 本棚登録日 : 2019年6月23日
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コメント 2件
地球っこさんのコメント
2019/06/24
まことさんのコメント
2019/06/24