歌人の木下龍也さんが、これまでに培ったいくつかのコツをまだ短歌を始めていない未知の天才に伝え、なるべくはやく天才になってほしいとする天才による凡人のための短歌教室。
短歌をつくり始めて一カ月の私はとても面白く読みました。
「僕にとって最高の一首をつくるのは僕ではない。この本を開いたあなただ」
やっぱり短い短歌が生業なだけあって、キャッチコピーが天才的に上手いと思いました。
以下、メモです。ご興味のない方はスルーしてください。
・歌集を読むこと。
・歌人の中からふたりを目標とし、徹底的に真似してインストールする。
・作歌を日課に。
・テレビを観ろ。新聞を読め。
・みんなの頭のなかにあること=共通項。自分の頭のなかにしかないこと=独創性。このバランスを調整すれば、共感(そうそうそうだよね)の歌、納得(そう言われてみればそうだね)の歌。驚嘆(感嘆符、ときどき疑問符)の歌をつくることができる。
・定型を守れ。
・助詞を抜くな。
・文字列をデザインせよ。
・一首で遊び倒せ。(「推敲」する)
・商品をつくれ。(選者の選ぶ歌の好み、傾向を把握する)
・投稿で負けまくれ。
・(困ったら)雨を降らせろ。月を出せ。花を咲かせろ。鳥を飛ばせろ。風を吹かせろ。ひかれ。だれか、何かを待て。時間、空の様子、季節を述べる。
・きらきらひかるな。
・固定されたものごとを分解し、流動させろ。
・すでにある物語やニュースを活用し裏切れ。
・死をいじくりたおせ。
・神をいじくりたおせ。
・メッセージではなくパッケージを盗め。
・群れるな。
・自作と自分を切り離せ。
・歌人以外の顔を持て。
- 感想投稿日 : 2023年3月21日
- 読了日 : 2023年3月21日
- 本棚登録日 : 2023年2月28日
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