ジャック・ニコルソンの演じる男の姿が面白い。
タイトルの『恋愛小説家』を職業にして優雅に独身生活を楽しんでいる。彼は異常なほどの潔癖症で外出時は常に手袋を欠かさない。外を歩くときには周囲の人物との接触を極端に嫌う。
通い詰めているレストランにもマイ・フォークとマイ・ナイフを持参する始末だった。そんな彼は職業に反して女性との交流が下手だった。
そんな彼が隣人のホモの独身男やレストランのウェイトレスとの交流が深まるにつれて人格に変化が起きてくる。そんな様子をジャック・ニコルソンのあの強面の表情が微妙に変化を観るのも楽しい物でした。
また、彼がそんな変化をもたらす最初の要因が隣人の飼い犬の世話を焼くことから始まると云うのも微笑ましい話でした。それにしても小型犬の‘バーテル’ちゃんの演技が素晴らしく思いました。
自己中心的な潔癖男、パニック障害の息子を抱えたバツイチ女、親との断絶生活の上破産したホモ男の三人に生まれた不思議な恋愛と友情を描いたハートフル・ドラマでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ
- 感想投稿日 : 2014年12月18日
- 読了日 : 2014年12月18日
- 本棚登録日 : 2014年12月18日
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