同人のノリに始めはついていけないような冷ややかな空気があるのだが、だんだんに同人たちが短歌を本質的に求めるようになり、読み手は同人たちを知っていく。どちらも歩み寄りつつ同じ方向を向いて終わる感じが良い。
穂村弘と東直子の感覚の違いなども見ていて面白い。
穂村弘が理詰めで表現を探していることがわかる。
日常の記憶を留めるために変更させたくない部分を残しつつどのように短歌に昇華させうるか。言葉として感動を閉じ込めなくば、その記憶さえ残らないのではという切実さが新鮮だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月8日
- 読了日 : 2023年7月8日
- 本棚登録日 : 2023年7月8日
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