きみのはなし、 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院 (2011年3月10日発売)
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本棚登録 : 425
感想 : 32
5

この作家さんはすごく才能あると思う。

天性のセンスある。(当然、努力もなさっているだろうけど)
本によって多少の出来不出来あるものの、どの本読んでも「この人が書いた」ってわかる文章、作風。
イラストならまだしも、文章でここまで特徴と個性出せるのは凄いことだ。

一人称でBL書かせたらトップクラスのレベルだと思うし、情感に溢れる文章は詩的で、詩人。

また、導入(書き出し・冒頭)も上手い。
冒頭に、話の設定や世界観をバーっと羅列する作家も少なくないなか、きわめて自然に、無理なく、読者を物語のなかに誘導してゆく。
読者は溶け込むように本の世界に入ってゆける。

そんなレベルの高いこの作家さんの作品群のなかで、この本は私の好みに合っていてキャラクターなど楽しめたので、星5にしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランス書院プラチナ文庫
感想投稿日 : 2013年3月17日
読了日 : 2013年3月17日
本棚登録日 : 2013年3月17日

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