こんなに理想的な学校が、実際に存在していたんだ。今でこそみんなが理想的と口を揃えて言いそうな校風だけれど、当時の価値観に沿うものではなかっただろうし、反感を買うことも多かっただろうな。そんな中で、創意工夫して自分の理想の学校を実際に創った小林先生は、人としても教育者としても素敵だな。
理想とか夢があるなら、諦めずに少しずつでもそれを現実にしていく、それを繰り返せば夢みたいなことが現実になるかもしれない。色々なことを諦めてただ社会の歯車として日々を過ごすのではなくて。
トモエみたいな授業の仕方だったら自分は本当は何が好きなのかなんて迷うことはないだろうし、好きなことや得意なことを存分に伸ばしていけるんだろうな。いろんなワクワクすることが詰まっていて、生活とか興味に基づいて勉強していけるのは、本当の意味での勉強だと思うし、そんな勉強の仕方をできるなんて羨ましいな。
トモエの人たちはみんながお互いのことを大切に想っていて、優しさに溢れていて、感動的なエピソードばかりだった。
子どもにも、親たちにも、教育について考える人たちにも、読む価値がある本だなと思った。ずっと気になっていたけど読むのを後回しにしていた本だった。でも、心温まるし、気楽に読める本だから、気になる人がいたらぜひ気軽に手にとって見てほしいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月12日
- 読了日 : 2020年9月11日
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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