先日再読した「死の蔵書」同様、懐かしさに駆られて594ページの長編を再読。
「死の蔵書」で刑事を辞めて古本屋になった「クリフォード・ジェーンウェイ」がいよいよ宝物(古本)探しの旅に出る。
どんな冒険の果てにどんな素晴らしい宝物を見つけるのだろう?!と高揚感につつまれる。
続編とはいえ、前作から引き続き登場するのは、クリフの書店で働く「ミリー」と、刑事時代の相棒「ニール・ヘネシー」と行方不明の「リタ・マッキンリー」くらいで、前作を読まないと理解できないくだりはないので、本作から読んでも十分に楽しめる。
限定版専門の出版社創業者ダリル・グレイスン
電気がまだなかった時代に
オリジナルの美しい書体をいくつも考案し、
自ら活字を鋳造し、版を組み、
手作業で紙にインクのついた版を密着させて印刷し
こだわりの装丁を施して製本した特装本とは
どんなに素晴らしい逸品なのだろう・・・
と、想像力を掻き立てられる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
翻訳ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年3月1日
- 読了日 : 2016年2月29日
- 本棚登録日 : 2016年3月1日
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