私の大すきな田辺先生のエッセイ集で、私が江戸文人にハマるきっかけとなった本です。
江戸後期の作品限定ではなく古代から近代まで、先生が愛でている本邦の古典を幅広く紹介していて、「古事記」から「落語」「聖書」まで、このエッセイを読むとどれもこれも読みたくなってもどかしくなります。
江戸文学では「日本永代蔵」「与謝蕪村」「偐紫田舎源氏」「雨月物語」「心中天網島」「式亭三馬」「小林一茶」「井原西鶴」「滝沢馬琴」「山東京伝」「松尾芭蕉」といったところが取り上げられてます。
「偐紫田舎源氏」と「雨月物語」で語られた柳亭種彦と上田秋成像にキュン死に。種彦は心やさしいサムライだとか、秋成の心はあまりにもデリケートだとかたまらんです…!
江戸文学以外だと「更級日記」と「讃岐典侍日記」が特に心に残りました。どれも数ページでさらりと書いてあるので興味があるものからつまみ食いするのもいいです!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
江戸
- 感想投稿日 : 2009年11月3日
- 読了日 : 2009年11月3日
- 本棚登録日 : 2009年11月3日
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