江戸時代の介抱人、お咲の物語。
人々の寿命が延び、江戸の人々も介護の問題に苦しんでいた。そこに目をつけたのが、口入屋。女中賃金に色を付け、介抱人としてあちこちに派遣していた。いま、こういうフリーの一流介護士さんとかいたら流行りそう…。
お咲は介護のプロとして、あちこちの隠居さんから引く手あまた。一人の介護が短編として描かれ、お咲と母親との確執についての問題が全体を通して描かれる。
お咲と自分の立場が何となく似ていて、途中つらくなって読みすすめるのに時間がかかっていまった。お咲が、介抱人としてはプロでも、人間としては、いたって普通(解説ではまだ未熟とかかれていたが)なとこが、いいんだよなあ。
すごく今っぽい時代小説でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年7月9日
- 読了日 : 2020年7月8日
- 本棚登録日 : 2020年7月9日
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