☆5.0
直木賞受賞作ということでかなり期待値高く読み始めましたが、その期待に充分答えてくれる作品でした。
切腹の日が定められ山村に幽閉されている秋谷と、城内で不祥事を起こし秋谷の監視のため山村に遣わされた庄三郎。
命の刻限が迫るにもかかわらず武士として自らを律し生きる秋谷を間近に、その切腹を命じられた罪過は誤りだとの確信を持ち、庄三郎は自ら調べ始めるが…。
文中、源吉と慶仙和尚の言葉が深い。
その言葉だけを抜き書きしておこうかと思う位に重みのある言葉が並ぶ。
武士とは、武士の矜恃とはこのようなものかと心に迫る作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年9月14日
- 読了日 : 2014年9月14日
- 本棚登録日 : 2014年9月12日
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