男の人生の大半を占めることになる仕事において、ただ流されるように進めるのではなく、それを”どのように進めていくのか”というビジョンを持つことが非常に大切である。
この本では、人生=キャリアの30代半ばを一つの分岐点として定め、それまでを「筏下りのように難所にぶつかりながら、もがきながらキャリア(この意味では仕事だけでなくプライベートも含む)の基盤となる力をつける」シーンと、「筏下りも流れが緩やかになると、今度は山(人生の目標)を目指して登山を開始する」シーンの2面があると提示している。(筏下りと山登りの関連性はわからないけど…)
筏下りをする中では、これからのキャリアに必要とされる様々な力の要素を、たくさんの局面から汲み取りながら、日々経験を積むこととしている。
山登りをする上では、一度目指した目標に達するために、”不必要と思われる業務=所作はしなくてもよい”とまで押し切っている。自己実現のためにはワガママと捉えられかねないことをも行わなければならない。道徳的に非情とも思われる行為さえしなければ、それが一度きりの自分の人生のキャリアデザインにおいて必要なことに置き換わるのだろう。
20代半ばの今は、日々を様々なことに意識しながら過ごさないと、漠然とした目標の選択肢そのものが減ることと同時に、それを実現する力さえも備わらないぞと、警鐘を鳴らされて再認識させられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2015年8月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年8月12日
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