エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本)

  • 岩波書店 (2004年6月23日発売)
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感想 : 9
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かなりの長文なので数日かけて読み聞かせ。
なわとびでこんな濃密でドラマチックな物語ができるなんて!
なわとびの上手な女の子エルシーが、ケーバーン山に住む妖精のなわとび師匠から様々な秘術を伝授される。現実には真似できない跳び方ばかりだけれど「心配ごとははねとばせとび!」とか気持ちがウキウキしてなわとびの魅力全開。
大人になり、いったん表舞台から退場したエルシーが再び現れた時は胸が熱くなって震えたなぁ。故郷の村の子どもたちのために妖精の師匠のために、老いてなお颯爽と跳び続けるエルシーの姿は不意打ちの感動だった。

クラスのなわとび名人の一人に認定され、新たな技(あやとび)の習得に燃えている5歳7ヶ月の息子は、前半は興味を持って聞いてくれたが、聞き慣れない言葉が増え時間の流れが大きく進む後半は頭の中で整理しながら聞くのが難しかった様子。
「心配ごとで泣いているのかね?それくらいなことで、負けてはなりません!」「心配ごとは、とんではねとばしてしまわなければいけない」のエルシーのたくましさが少しでも伝わってくれるといいな。
心に残る忘れられない絵本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2021年6月10日
読了日 : 2021年6月9日
本棚登録日 : 2021年6月9日

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