当時のエピソードを、本人の口から語られるスタイルがドキドキする程ドラマチックでよかった。「そうだったのか!」という発見と薄らぐ記憶の糸が繋がって感慨深い。特別なミュージシャンは特別なスタッフと共に、まだ夜明け前の日本のフォーク&ロックを作っていた。当時の時代性を考えると、こういった集団は決して珍しい訳ではなかったと思うけれど、そのセンスに関してやはり図抜けて特別だったと言える。今の時代では想像しがたいかも知れないけれど、「なかったから作る」だから「仲間を集める」そうしたら「こりゃ楽しいナ」。冷静にあの頃を振り返る聡明さが光る。
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- 感想投稿日 : 2005年11月3日
- 本棚登録日 : 2005年11月3日
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