憂鬱と官能を教えた学校

  • 河出書房新社 (2004年9月11日発売)
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本棚登録 : 383
感想 : 28
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ポピュラー音楽に関する理論書は数多く出版されているが、本書がそれらと一線を画しているのは、本書が「理論書」であると同時に「理論史書」でもあるという点、そして音響物理的観点からの説明にも多くの紙面を割いているという点にある。

所謂バークリー・メソッドによるコード理論等の基礎はある程度身につけておいた方が本書に書かれている内容を理解することは容易になるだろう。
その意味では、音楽理論に関する初級程度の知識をもつ者が更に一歩深いところまで理解を掘り下げるために最適な書と言える。

講義録という性質上、話題の脱線、省略なども散見される。今後、菊地氏の理解による体系的理論書が出版されたら確実に購入するのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月12日
読了日 : 2012年2月4日
本棚登録日 : 2012年2月4日

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