東條英機 「独裁者」を演じた男 (文春新書 1273)

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  • 文藝春秋 (2020年7月20日発売)
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感想 : 22
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A級戦犯だということで、好戦的で残虐な人だと勝手に想像してしまっていたけれど、印象が変わった。
総理大臣になるくらいなので、勉強熱心で人の話を聞く姿勢ももっていることにおどろいた。
太平洋戦争に至った経緯に関しても、陸軍と海軍の両軍が本音で話ができないせいであり、決して東条英機が好んで進んだわけではなかった。
また総理大臣の決定でも、現場の指揮権はなく詳細にコントロールできるわけでないことも知った。

結局は誰か1人が原因ではなく、空気感によるものが大きいのだと改めて理解できた。

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感想投稿日 : 2023年6月13日
読了日 : 2023年6月8日
本棚登録日 : 2023年6月8日

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