・銀色のサーカス:あとがきにあるように、たしかに落語「動物園」と似てる。
・郵便局と蛇: 表題作。伝奇的。最後にザバーッと落ちる雨粒がよい。
・うすのろサイモン:好き。3回しか幸せを感じたことのなかったサイモン、幸せになったのかな。学者は……?
・若く美しい柳:ツンデレの柳の悲恋物語。
・ポリー・モーガン:美しい幽霊譚。幽霊は直接には出てこないけど、そこがいい。
・幼子は迷いけり:子どものため、子どものためといいながらいろいろ与えて、結局は自分が楽しんでしまう親。まるでその親にエネルギーを吸われるようにどんどんひ弱になっていく子ども。親子のひとつの形を示唆しているみたい。
ファンタジーに寄ったものから「奇妙な味」とも言える作品まで。いろいろバラエティに富んでいるうえ、思ったよりとっつきやすかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年10月2日
- 読了日 : 2017年10月2日
- 本棚登録日 : 2017年10月2日
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