キリハラキリコ (小学館文庫 こ 19-1)

  • 小学館 (2010年12月7日発売)
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本棚登録 : 257
感想 : 42
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キリハラキリコ嬢の一年を日記でたどる。

ここは変な世界。
目覚めると自宅が駅になっていてトイレにOLが並んでいたり、
魔女の魔法によって家から出られなくなったり(でも2時間ぐらいしか効果がない)、
クラスメイトに宇宙人やパンダがいたりする。

唯一普通の女の子(?)キリコの日常。

人々の家のカレンダーをめくりに来る暦屋の親子が物語を動かす。
カツラを見抜く以外特技のない無職のミスター水村が好き。
毎月一日におばさん未満は100円でラーメンを食べられるラーメン屋の話が、
悲哀とおかしみがあっていい。


とりあえず、わけのわからない不思議な世界を楽しむお話。
確かに変な世界だ。
理性や常識で考えてはいけない。
たぶんわけがわからなすぎてイライラする人もいるだろう。

でもこれまでだって、
助けたカメに連れられて竜宮城へ行ったり、
森の奥に七人の小人が住んでいたりする物語をごく自然に受け入れてきたのだから、
そんな風に読めばぜんぜんおかしくない。

くだらないけど笑えてしょうがない本。
一応ちゃんとオチがあるし。

なんでも、泣かせるより笑わせる方が難しいのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2012年3月14日
読了日 : 2012年3月14日
本棚登録日 : 2012年3月14日

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