蝸牛に焦点を当て、方言の移り変わりと地域差から国語を紐解こうとした
柳田国男の著書です。
改訂版の序で述べているところを見ると、
方言周圏説を説くために書かれた本ではありません。
古来の日本を推察するため、方言(特に蝸牛)に焦点を当てて考察を行ったものです。
インターネットが普及している現在からはなかなか考えの及ばない、
口頭による言語の波及を見ることが出来る本でした。
今でさえ、住んでいる場所によって名称が違うことは多々あります。
私の周囲では幼少期における手遊びの名称の違いが話題に上りました。
蝸牛に限らず、日常の中のちょっとした差異を手繰っていくことが
とても面白く感じられる様になった本でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2016年10月11日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年10月11日
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