没落、対人恐怖、不眠などの悲劇の連続から"自分は絶望した状況にいる"と妄信して、絶望こそがアイデンティティだと見出して、いつからか絶望しているから腹を空かしてはいけない、絶望しているから快楽を求めてはいけない、そして絶望しているから好意に気付いてはいけないとルールを勝手に決めて、最後には自分の絶望を証明できたものの、それと引き換えに好意のあった女を失うことになった
自分も自分を悲劇の枠に収めたがる節があるので
なんとも言い難い胸の痛みを感じた
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月15日
- 読了日 : 2020年9月4日
- 本棚登録日 : 2021年1月15日
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