歌姫、獣使い、人形師、ブランコ乗り……。
養成学校まで作り、選抜されたエリートによる少女サーカスは、今宵も人を魅了する。
けれども、どうやら様子がおかしい。
ブランコ乗りが、精細に欠けている。
なぜなら、彼女は、足に怪我を負った双子の妹なのだった。
サン=テグジュペリの姉妹から始まり、カフカ、アンデルセンの章を進めることで、少女サーカスを取り巻く深い闇が見えてくる。
それでも、一つの舞台を守るために、生きるために、彼女たちが覚悟を決めていく様子が、うまく描かれていると思う。
世界観がしっかりしているので、学校内でのあれこれや、エンディングのその後を読みたい気持ちになった。
これ、ワンクールでアニメ化するにはピッタリの作品と思うんだけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2022年
- 感想投稿日 : 2022年10月22日
- 読了日 : 2022年10月22日
- 本棚登録日 : 2022年10月22日
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