新装版 炎環 (文春文庫) (文春文庫 な 2-50)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年6月8日発売)
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本棚登録 : 996
感想 : 120
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年明け一発目に読むのって、この辺りの時代が多い。なんか、冬に読みたくなるんですかね。

しかし、自分でも意外なんだけど、頼朝の話って読んで来なかったことに気付く。
弟の全成と、その妻阿波局が視点人物になる話がそれぞれ入っていて、頼朝の台頭から、実朝が殺されてしまうまで、一気に読めてしまう。
敗者の儚さ。親子の野望と絆。
きれいな部分だけでなく、支える者の陰謀や、妬みまで……ドラマだなぁ。

この作品中で北条政子は、阿波局の策略?にはまり、うまく精神を削られていく役所だけど、表舞台ではどんな活躍をしていたんだろう。
確かに、こちらも読みたくなる!

他の方のレビューを読んでいると、ファンの多い作家さんなんだということも知った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年
感想投稿日 : 2022年1月3日
読了日 : 2022年1月3日
本棚登録日 : 2022年1月3日

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