「震える牛」のメモ魔 田川刑事 ふたたび。
大企業にはびこる 利己的な戦略。
部品扱いする派遣雇用の実態。
ヒトの尊厳を奪う労働環境は、
想像以上に荒んでて。
抜け出す術さえ見出せず、それでも
汚れまい、倒れまい、広げまいと
踏ん張る人ほど犠牲になってゆく。
そんな状況に、胸をえぐられ続け、
下巻からは、緊迫感とスピード感ある展開に、
一気に引きずられました。
プロローグから、エピローグまで。
ガラパゴスに生きた魂に揺さぶられ、
読後も胸が詰まってくる・・・
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年6月8日
- 読了日 : 2016年6月8日
- 本棚登録日 : 2016年6月7日
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