「夜長に淡々と、お酒でもちょっと飲みながら、寝る前に読むための本です。寝る前の読書は、人に対してカッコつける必要がない、人生でいちばん楽しい時間なので」
との前書きから始まるエッセイ集。
「でも僕も読者のみなさんもわかっているはず。『胸を張って好きと公言できないものこそ本当に好きなものだ』と]
思わずニヤニヤしながら共感するような話。
あの歌手に、この芸能人にこんな背景があったのかと目からウロコのエピソード。
「それにしても勉強は全然できなかったというのにどうしてこんなことばかり覚えているのだろう」--まったくもって同感である。
「社会人になってから深夜放送を聴かなくなった。深夜放送を卒業するときは思春期の終わりなのだろうか」
その思春期に熱を上げていたものは、生涯の宝物。
蓋を開けて目にすると、走馬灯のように記憶が蘇る。
音楽。小説。テレビにラジオ。そしてプロレス。
著者の引っ越しエピソードに、自身の人生を重ね合わせながら読んだ。
懐かしくて新しいエッセイ集。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年9月10日
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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