自宅トイレにノートを置き、思考やアイデアを綴ったコラムの単行本第3段。
攻撃的で刺々しい芸風から「浪速のジャックナイフ」と呼ばれた著者のターニングポイントは、突然のバイク事故。
九死に一生を得て奇跡的に生命を取り留めたが、「死にたくても死ぬことすらできない」状況に追い込まれしまう。
そんな彼を救ったのは、人の力だった。
先輩を尊敬し、後輩を慈しみ、常に現状に満足することがない。
そんな彼を、先輩は信頼し、後輩は憧れ、人の輪がどんどん広がっていく。
そうした彼の姿勢はジャンルを大きく越えていく。
もっと、面白いことはないか。
もっと、力をつけよう。
もっと、向上していこう。
そんな人との対話は、楽しいことこの上ない。
ジャックナイフは、いつの間にかバターナイフになっていた。
「あなたは天才、僕は凡才。変に自分を卑下しているわけではなく、『自分は凡才』だと念頭に置いてやらないと、僕は数年後にはテレビから消えているでしょう」
こう謙虚に語る彼は、努力の天才だ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年2月10日
- 読了日 : 2018年2月9日
- 本棚登録日 : 2018年2月10日
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