あながち、便所は宇宙である

  • 扶桑社 (2013年6月17日発売)
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自宅トイレにノートを置き、思考やアイデアを綴ったコラムの単行本第3段。

攻撃的で刺々しい芸風から「浪速のジャックナイフ」と呼ばれた著者のターニングポイントは、突然のバイク事故。

九死に一生を得て奇跡的に生命を取り留めたが、「死にたくても死ぬことすらできない」状況に追い込まれしまう。

そんな彼を救ったのは、人の力だった。

先輩を尊敬し、後輩を慈しみ、常に現状に満足することがない。

そんな彼を、先輩は信頼し、後輩は憧れ、人の輪がどんどん広がっていく。

そうした彼の姿勢はジャンルを大きく越えていく。

もっと、面白いことはないか。
もっと、力をつけよう。
もっと、向上していこう。

そんな人との対話は、楽しいことこの上ない。

ジャックナイフは、いつの間にかバターナイフになっていた。

「あなたは天才、僕は凡才。変に自分を卑下しているわけではなく、『自分は凡才』だと念頭に置いてやらないと、僕は数年後にはテレビから消えているでしょう」

こう謙虚に語る彼は、努力の天才だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年2月10日
読了日 : 2018年2月9日
本棚登録日 : 2018年2月10日

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