ネオナチの少女 (単行本)

  • 筑摩書房 (2019年2月1日発売)
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本棚登録 : 161
感想 : 19
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“世界観、友人、過去 ー そう、自分の全人生に私は疑いの目を向けたのだ。あらゆるルサンチマンや妬み、憎しみ、攻撃心を捨てた。これらはみな、もはや何の意味もなかった。私は母親になるのだ。”(p.205)


“私は強いと思っていたが弱かった。勇敢だと思っていたが意気地なしだった。成熟していると思っていたが未熟だった。自由だと感じていたが、囚われていた。正しいと思っていたが間違っていた。それも、救いようのないほど間違っていた。きちんと職務を果たしていただけの人々に対して、私がどれほどひどい態度をとったかと思うと、穴があったら入りたいような気持ちだ。”(p.249)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020
感想投稿日 : 2020年3月7日
読了日 : 2020年3月7日
本棚登録日 : 2020年3月7日

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