人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本

著者 :
  • PHP研究所 (2014年1月21日発売)
3.12
  • (4)
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 62
感想 : 12
3

シンガポールでは小学校から徹底した英語教育が行われている。国民の英語力は一気に増しグローバル化が始まった90年代になると、それが強みとなり、海外から多くの企業、多額の投資マネーが入ってくるようになった。東京証券取引所は、バブル崩壊以前は世界一の取引量でアジア経済の中心であったが、今やその地位はシンガポールに奪われている。英語を軽視し外国企業にまで日本語表記を義務付けていた。東証から外国企業が激減し、ようやく英語表記を認めるようになったが、時、既に遅し。英語ができなければ話にならないという時代に日本の学校では英語教育に十分な時間が充てられていない。日本人のほとんどが英語を話せない。購買力平価換算の一人当たりGDPは世界第24位。アジアの中ではシンガポール、ブルネイ、香港、台湾の後塵を拝している。日本は既に十分に貧しくその経済力は日ごと衰退している。全編悲観論で埋め尽くされているが、健全な悲観論こそ未来を開くものと信じたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2015年1月4日
読了日 : 2015年1月4日
本棚登録日 : 2015年1月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする