悲しい作品やね。
人の欲って際限がなくてね
結局極論と思える手段で、成し遂げてしまう人も
いるわけですよ。
そして、そのために数多くの人が死に、
身の回りの人も傷つきました。
おこってしまったからには
もうそれをいい状況に戻すことは、できません。
著者の長編作品は
基本的に不条理で
救いようのないものばかりです。
きっとね、火村が悪に立ち向かうのは
こういう思いをする人が
なくなって欲しいからなのかもしれませんよ。
でも、今回は火村にとっては敗北だったと思います。
そう、法律とて、
真の黒幕は何の罪に問えないのです。
ですが…
その結果は思いもよらぬ延焼を起こし
黒幕は、一生戻らぬ過去に
さいなまれて暮らすことでしょう。
出てきてよいこともあったけど
それだとしても代償は大きすぎましたね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2017年4月9日
- 読了日 : 2017年4月9日
- 本棚登録日 : 2017年4月9日
みんなの感想をみる