彷徨の季節の中で (新潮文庫 つ 14-3)

著者 :
  • 新潮社 (1989年4月1日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 1
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読書注意。
人によっては恐ろしいほどに
胸糞の悪くなる本だと思います。

人は、生まれつく場所を選べません。
主人公である甫はいわゆる妾の子として
恵まれぬ日々をすごすことになります。

どんなに物事を起こそうにも
そこには全ての諸悪の根源である
父親の影がちらつきます。
絶対的な存在からどうにかしても
逃れたい甫はもがき苦しみます。

私はそういった環境の人間ではありません。
ですが不意の出来事によって
産み落とされた命が
蔑まれてすごさねばならぬ
不条理さにはただただ憤りを覚えます。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: その他本
感想投稿日 : 2016年9月30日
本棚登録日 : 2016年9月30日

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