角田さんの作品は好きなので何冊も読んでいますが、
食エッセイ集は読んだことがなかったので楽しみでした。
今までに何人かの食エッセイを書いた作家さんの本を
読んだことがありますが、角田さんが特別舌が肥えているわけでもなく、
食いしん坊ということでもないと書かれていましたが、
丁寧に作られているお料理の数々、それぞれの食材についての知識や食べ物に対しての愛情がとても感じられて、
読んでいるだけでもその時の旬の物が食べたくなる衝動に駆られました。
季節に合わせて旬のものを美味しく食べることの幸せが
とても伝わってきて、今まで以上に旬のものを
美味しく食べたいなと強く思いました。
この作品の中で特に気になった旬のアスパラガスとふぐは
是非ともこれから気にかけて食べてみたいと思いました。
それぞれの食材に対しての思い出エピソードが
面白かったり、切なかったり悲喜こもごもで
それが角田さんの本音が映し出されているようで
とても親近感が持てました。
これだけの食材を美味しく楽しく料理させて幸せな気分になって、
更にこぼれ話も沢山書かれていて面白かったので、
本当に読んでいて幸せな気分に浸れました。
人は美味しい物が食べれると元気になるというけれど、
このエッセイで沢山の元気と幸せな時間がいただけました。
巻末には角田さんお勧めレシピが掲載されているので、
すぐにでも作りたい気分です。
これからの毎日の食事は楽しく味わって大事に
という気持ちを忘れずに感謝をしながら頂きたいと
思う気持ちも忘れないようにしていきたいと思いました。
この作品は絶品食エッセイで食べることが楽しくなる
お勧めな一冊でした。
- 感想投稿日 : 2022年12月30日
- 読了日 : 2022年12月30日
- 本棚登録日 : 2022年12月17日
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