垣谷さんの共感できる人間描写にはいつも引き込まれていき、片づけます系の本のように軽くポップに読み進めていくことが出来る。
ただ、今回の本では本質を突く、学びもあった。
未亡人となり姑舅を始めとした旦那側の親戚に便利扱いされ、未来の介護の想い悩み息苦しさを感じている娘を救うために登場する父親だ。
自分の娘に、お前は潰されても良い人間だと思われている。そんなのは許せないと。怒りを露わにしながらも、娘には絶対に相手を批判してはダメだと説く。
相手は批判せず、自分の感情を訴える。相手のテリトリーには入らずに、自分だけの世界の中で話す。
これはコミュニケーションを行う上で最も必要なスキルだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年5月14日
- 読了日 : 2020年5月14日
- 本棚登録日 : 2020年5月14日
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