分岐点

著者 :
  • 双葉社 (2003年5月1日発売)
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本棚登録 : 74
感想 : 11
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終戦直前の日本が舞台。中学生までもが軍の下で働かされ、誰もが日本の敗戦を感じ取っているのにまだ『皇国』としか口にも態度にも出せない世界。そして、それによって抑圧され麻痺した精神状態が怖かったです。「理想的」なのであろう成瀬の姿は薄ら寒くさえありました。著者の作品を読むのは三作目ですが、戦後生まれとは思えないくらいの作品を書く方ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2006年12月1日
読了日 : 2006年12月1日
本棚登録日 : 2006年12月1日

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