2020年から2021年の児童文学を読むため、図書館で借りた。
小学3年生のハナは、さくら村に住んでいます。
さくら村はさくらでいっぱいです。
子どもが生まれたら、さくらの苗木を一本植えるやくそくがあったからです。
いまでは、さくら村の子どもは6人だけ。
森や海のあるさくら村は、春夏秋冬、おもしろいことがいっぱいです。
【もくじ】
プロローグ さくら、さくら
1 ヘルメットの巣
2 赤いれんがの家
3 カワセミじいちゃんと三本のさくら
4 ホタルの森のホタルマン
5 トウモロコシ畑のすてニワトリ
6 まんげつの夜のひみつ
7 中州の子ネコ
8 パンやさんのパーティ
エピローグ さくらが、もう一本!
すごく好きです。
ハナの語りで物語は進みます。
「やかまし村」シリーズのような、『ミリー・モリー・マンデーのおはなし』のような、こぢんまりとして、ぎゅっとしたあたたかみのある、幸せな子どものおはなしです。
このおはなしでは、トウモロコシ農家のハナとお兄ちゃんのタロウ、イチゴ農家のサッちゃんと弟のケンちゃん、それから、つり宿のふたごのヨリトモくんとキヨモリくんが登場します。
季節ごとに、さくら、キセキレイ、ホタル、アカテガニなど自然の生き物が出てきて、ふだんの生活とは違うのだけれど、だからこそ「心の栄養」になるという。(これまで「心の栄養」という言いまわしが好きではなかったのですが、ああこういうことかなと、わかりました)
ちょっと絵がゆるめですが、最後にはわくわくしました!
改行が多く文字が詰まっていないので、読みやすいです。
小学校3年生から。
- 感想投稿日 : 2021年11月16日
- 読了日 : 2021年11月16日
- 本棚登録日 : 2021年11月16日
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