からすたろう (1979年)

著者 :
  • 偕成社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 1
感想 : 1

人気があるようなので、図書館で借りた

先生をこわがって何一つ覚えることができず、クラスの子どもたちからのけものにされている「ちび」が、「からすたろう」になるまでの、小学校六年間のおはなし

表紙からして、なぜだか切ないのだ
カバーのそでの解説を読んで、逆輸入した絵本だと知り、居住まいを正すような気持ちでよみはじめた
よみはじめると、次第にこころが、しん、としてくる
語り手はちびの同級生なので、ちびのこころの中までは、誰にもわからない
読み手である私たちも、いつの間にか学校の一員になって、ちびの様子をうかがってしまう
虫たち、うまれてはしんでいくような太陽と一日、そして、からす、先生
ちびは一人だったけれど、独りではなかった
それがほんとうに、良かったと思う
後書きをよんで、いっそう、そう感じた
この絵本が支えになる人は少なからずいるだろう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: E  絵本
感想投稿日 : 2013年11月27日
読了日 : 2013年11月27日
本棚登録日 : 2013年11月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする