人気があるようなので、図書館で借りた
先生をこわがって何一つ覚えることができず、クラスの子どもたちからのけものにされている「ちび」が、「からすたろう」になるまでの、小学校六年間のおはなし
表紙からして、なぜだか切ないのだ
カバーのそでの解説を読んで、逆輸入した絵本だと知り、居住まいを正すような気持ちでよみはじめた
よみはじめると、次第にこころが、しん、としてくる
語り手はちびの同級生なので、ちびのこころの中までは、誰にもわからない
読み手である私たちも、いつの間にか学校の一員になって、ちびの様子をうかがってしまう
虫たち、うまれてはしんでいくような太陽と一日、そして、からす、先生
ちびは一人だったけれど、独りではなかった
それがほんとうに、良かったと思う
後書きをよんで、いっそう、そう感じた
この絵本が支えになる人は少なからずいるだろう
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
E 絵本
- 感想投稿日 : 2013年11月27日
- 読了日 : 2013年11月27日
- 本棚登録日 : 2013年11月18日
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