人生の旋律 死の直前、老賢人は何を教えたのか?

著者 :
  • 講談社 (2005年7月20日発売)
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本棚登録 : 217
感想 : 34
5

近藤藤太という、戦中戦後を自らの力で駆け抜けて行った一人の男の物語である。今から70年前、ちょうど現在のような時代の転換期に、どのように生きて行けばよいか、人生で本当に大切なものは何かを、知恵として教えてくれる。
トウタは何度も死にかけ、ピンチに遭遇するが、いつも必死に自分の頭で考え、いつも必死で手を伸ばしてチャンスをつかんできた。何もかも失っても、築き上げてきた知恵と人脈、そしてやる気で乗り切ってきた。価値観が180度変わる中で、変わらないもの、変えないものが生きる力になることを教えてくれた。
これからの時代を生き抜くヒント満載の本書だが、著者が意図したとおり、物語としてもエンターテイメント性が高く面白いものであり、じっくり読んでしまった。単行本は絶版になってしまったのが残念だが、手に入れて良かった本である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月17日
読了日 : 2013年1月17日
本棚登録日 : 2013年1月17日

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