お殿様の定年後

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  • 日本経済新聞出版 (2021年3月9日発売)
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感想 : 5
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知られざるご隠居暮しに迫る。意外な日本史。

あの徳川光圀、六義園の柳沢信鴻、関係の改革の松平定信、「甲子夜話」の松浦静山、薩摩藩の島津重豪。

隠居になり自由の身で没頭する趣味の世界。特に松平定信の隠居後が面白い。老中時代に改革のため処罰した山東京伝を自らの文化活動に登用するなど、立場上やむを得ず行なった改革だったことが良く分かる。

水戸学の元となった大日本史の編さん事業など藩の財政を圧迫するが後世に文化遺産を遺した点は隠居暮しさまさま。

思わぬ視点から日本史を見るのもまた一興。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2021年6月9日
読了日 : 2021年6月8日
本棚登録日 : 2021年6月8日

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