下級生の決勝リーグ決着篇。
もちろんこの作品は剣と魔法による戦いをこれまでも描いてきたけれど、これだけ濃密にしかも異なったパターンで熱い勝負を描いたのはこれが初めてでは?と思うほど充実していた。
そこに敵味方両方の戦いに賭ける想いが詰まっていたからだと思う。
アンドリューズのオリバーに対する想いがいいよなあ。
昔の事を恥じ、今の自分を認められたいと言うその一心で挑む矜持。うん、いい。
その事がナナオに思わぬ嫉妬を覚えさせてしまうほどに。
そして驚かされたのはラストの展開。
異界の門が開いて来襲する異端者にも驚きだけど、それ以上に驚いたのはカティの行動。
それもまた魔法使いのサガなのだとしたら、誰もが狂気を胸に秘めているのだろう。
いや恐ろしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2023年7月5日
- 読了日 : 2023年7月5日
- 本棚登録日 : 2023年7月5日
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