2024/2/2読了
フランス革命、産業革命の頃からの、軍需産業と国家の癒着関係が、今に至る天井知らずの軍拡競争を招いたと筆者は指摘する。ならば、単一の強力な国家権力が軍需産業を統制してしまえば良い、という結論になるのだが、それでも“戦争”そのものが無くなることはないだろうというのは、なかなか塩っぱい指摘だ。
本書が書かれたのは、冷戦真っ只中の1980年代。あの頃のような全面核戦争の危機は、今はもう無いかもしれないが、ロシアのウクライナ侵攻や、ガザ地区の戦闘、中台や朝鮮半島のきな臭い情勢etc. 確かに未だ世界に戦争の種は尽きない。
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- 感想投稿日 : 2024年2月17日
- 読了日 : 2024年2月2日
- 本棚登録日 : 2024年1月26日
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