通訳者の悠子と翻訳家の弘之の恋愛を描いた作品。すれ違いを重ねながらも心の奥底でお互いの仕事や生き様を理解し合い、結局一番互いを必要としている数十年が描かれていた。使われている表現が綺麗で読んでいる中で心が洗われるような作品。御宿にもドイツのブックフェアーにもにも行ってみたくなる。
なぜ通訳をすることは好きなのに翻訳が苦手なのかを悩んでいるときに読んだので、すごく腑に落ちた。
全体的に切ないが、特に最後は切ない。しかし美しく、なんだか清々しくもある。
私は悠子のように同時通訳を頑張ろうと思った。でも生き急ぐことなくたまには立ち止まることが大事。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年9月3日
- 読了日 : 2020年9月3日
- 本棚登録日 : 2020年9月3日
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