天と地の方程式 1

  • 講談社 (2015年8月7日発売)
3.98
  • (54)
  • (71)
  • (45)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 747
感想 : 67
4

新設された学校「来栖の丘学園」に転校してきた、一度見たものはすべて記憶する能力を持つアレイ。そして驚異的な数学的能力の持ち主であるQ。
二人はある日、異世界に閉じ込められて異形のものに追いかけられ、すんでのところで異世界から脱出する。

その日の放課後、二人のもとに人間の言葉を喋る猿が現れる。そして二人は、猿に「くるすの丘に、来い」と言われるおかしな夢を二人ともが見ていたことを知り…

※※※

これ、面白かったです!
児童書だからめちゃくちゃ読みやすいんですが、でも内容は古事記を絡めた緻密かつしっかりしたSFファンタジー。ホラー要素とミステリー要素もあるかな。

主人公アレイを始め、Qやその後に出てくる登場人物たちみんな、キャラが濃い。
架空の現実の形をした異世界から、それぞれが持つ特殊な能力を使って脱出しなきゃいけないんですが、この異世界の描写がちょっとホラーでドキドキハラハラするんですよねー。

全3巻らしいので1巻目であるこの巻ではまだ全貌がよくわからないし、登場人物たちも全然仲良くなってないんですが(笑)、これからの関係性の変化も楽しみ。

良いファンタジーに出会えるとワクワクします。
次の巻も早く借りてこなくては!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月29日
読了日 : 2022年8月29日
本棚登録日 : 2022年8月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする