ねないこはわたし

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年7月13日発売)
4.07
  • (54)
  • (72)
  • (32)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 544
感想 : 87
5

『ねないこ だれだ』のせなけいこさんのエッセイ。
『ねないこ だれだ』は、子どもへのしつけのために書いたのではなかった!
『にんじん』は、せなさんご自身がにんじん嫌いだったので、子どもたちには好きになってほしいと思って書いた絵本。
などなど、数々の絵本の制作話が読めてとても面白かった。

完全にしつけのための絵本と思い込んでいたけれど、このエッセイの中の言葉
「子どももけっこう大変ね。
思い通りにならないらことがいっぱいある。」
の通り、子ども目線で物事を見ようとするせなさんの姿勢が垣間見える。
「ただ、子どもがよろこぶと思うから描いているのだ」
それを知ってから、せなさんの著書を読むと、今まで親目線で読み聞かせていたのとは違う、子ども目線で楽しく読める。

貼り絵もたくさん掲載されていて、目でも楽しめる大満足な一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2024年4月17日
読了日 : 2024年4月17日
本棚登録日 : 2024年4月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする