深夜のバー。小学校のクラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。大雪で列車が遅れ、クラス会同窓会に参加できなかった「田村」を待つ。
最初は男3人、女2人という記号でしかなかった5人が、章ごとにそれぞれの人生を振り返って語るので、読み進めていくに連れて、一人一人の輪郭が立体的に浮かび上がってくる。
最終章を迎える頃には、自分も田村を待ち侘びている。誰かを待つと言うこと、それだけでこんなに感動的な物語が生まれるのかと驚きだった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年3月10日
- 読了日 : 2023年3月10日
- 本棚登録日 : 2023年3月6日
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