ついていったら、だまされる (よりみちパン!セ 30)

著者 :
  • 理論社 (2007年11月22日発売)
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感想 : 19
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読みやすくておもしろかったです。
とりあえずついていってみた、という作者の行動力が好きです。

よりみちパン!セ シリーズでは、
オウム真理教の話がよく例に挙げられます。

今回も、なぜ人は騙されてしまうのかという話で
教団のいいなりになってしまった信者の例をあげていました。

私が前からブログやツイッターで伝えていることですが、
自分の頭で考えることを放棄してしまう人が
騙されやすいタイプなのだそうです。

宗教を例にとると、素晴らしい教えに感動し、盲信してしまったら
「この人がこう言っているんだから」となんでも受け入れてしまう。

多少疑問に思うことがあっても、自分で考えるのはめんどうだから
その疑問は封じてしまう。

その積み重ねで、知らないうちに洗脳させられてしまうのでしょう。

そういうタイプの方は、何も考えずにテレビのCMでやっているような
商品を中心に生活をしているのではないかと思います。


では、なぜ私たちはこのような性質に育ってしまったのでしょうか。

それは教育に問題がある、と筆者は言っていました。

たとえば、水の化学式はH2Oであると学校で教わる。

実際に分子を見て、確認するわけではなく
水=H2Oだと「暗記」させられるだけの教育。

私たちが勉強する目的は、大学に入るため、落第しないため。


自分で考えることを放棄してしまっていないか、
なにかに依存してしまって、自分を見失っていないか
自分らしく自立した考えを持って生きているのか。

一度振り返ってみてください。

他人が作ったルール、それは本当に理にかなっていますか?
それは本当に自分を幸せにしてくれますか?
その制約の中で、わくわくした人生を生きられますか?

私は、ひとりひとりが、自由に個性を発揮して生きたら
世界は平和になるのではないかと思っています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: よりみちパン!セ
感想投稿日 : 2011年8月7日
読了日 : 2011年8月7日
本棚登録日 : 2011年8月7日

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