読みやすくておもしろかったです。
とりあえずついていってみた、という作者の行動力が好きです。
よりみちパン!セ シリーズでは、
オウム真理教の話がよく例に挙げられます。
今回も、なぜ人は騙されてしまうのかという話で
教団のいいなりになってしまった信者の例をあげていました。
私が前からブログやツイッターで伝えていることですが、
自分の頭で考えることを放棄してしまう人が
騙されやすいタイプなのだそうです。
宗教を例にとると、素晴らしい教えに感動し、盲信してしまったら
「この人がこう言っているんだから」となんでも受け入れてしまう。
多少疑問に思うことがあっても、自分で考えるのはめんどうだから
その疑問は封じてしまう。
その積み重ねで、知らないうちに洗脳させられてしまうのでしょう。
そういうタイプの方は、何も考えずにテレビのCMでやっているような
商品を中心に生活をしているのではないかと思います。
では、なぜ私たちはこのような性質に育ってしまったのでしょうか。
それは教育に問題がある、と筆者は言っていました。
たとえば、水の化学式はH2Oであると学校で教わる。
実際に分子を見て、確認するわけではなく
水=H2Oだと「暗記」させられるだけの教育。
私たちが勉強する目的は、大学に入るため、落第しないため。
自分で考えることを放棄してしまっていないか、
なにかに依存してしまって、自分を見失っていないか
自分らしく自立した考えを持って生きているのか。
一度振り返ってみてください。
他人が作ったルール、それは本当に理にかなっていますか?
それは本当に自分を幸せにしてくれますか?
その制約の中で、わくわくした人生を生きられますか?
私は、ひとりひとりが、自由に個性を発揮して生きたら
世界は平和になるのではないかと思っています。
- 感想投稿日 : 2011年8月7日
- 読了日 : 2011年8月7日
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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