シャム・ラオス・安南三国探検実記 (中公文庫 い 50-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (1989年11月1日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 2
4

最初のうちはなんだか理由もわからずに旅に出た
明治のぼんくらニセ坊主二人旅かと思ったら
理由がわからないままに何故か必死で時々適当な
二人に魅せられてしまった。

【ネタバレあり】


ただ、いきなり最後で二人のうちの一人が
梨をもぐようにあっさり死んでしまったのが驚いた。
日本に帰国してから筆を取っているのに感傷的な部分が
徹頭徹尾なく、最後にほんの少しだけ触れられている。
あまりに自分に近すぎて感傷的に「なれない」筆者の顔が見えてくる。

最後の数行で大化けする奇跡みたいな本だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2010年3月5日
読了日 : 2010年2月27日
本棚登録日 : 2010年2月27日

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