最初のうちはなんだか理由もわからずに旅に出た
明治のぼんくらニセ坊主二人旅かと思ったら
理由がわからないままに何故か必死で時々適当な
二人に魅せられてしまった。
【ネタバレあり】
ただ、いきなり最後で二人のうちの一人が
梨をもぐようにあっさり死んでしまったのが驚いた。
日本に帰国してから筆を取っているのに感傷的な部分が
徹頭徹尾なく、最後にほんの少しだけ触れられている。
あまりに自分に近すぎて感傷的に「なれない」筆者の顔が見えてくる。
最後の数行で大化けする奇跡みたいな本だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年3月5日
- 読了日 : 2010年2月27日
- 本棚登録日 : 2010年2月27日
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