「活版印刷」シリーズの作者が描く「和紙」をテーマにした新シリーズ。
大学2年生の百花は、陶器のお店を営む叔母の紫乃に連れられて、「紙こもの市」を訪れる。
紙製品の展示会にテンションの上がる百花。しかし、紫乃の仕事の取引相手である紙屋ふじさきのブースを最後に訪れ、やる気のない藤崎一成に出会い、一気にテンションが下がってしまう。
ブースは出しているものの、全く売る気のない一成。しかし、そこには百花の心を揺さぶる和紙の数々が…
和紙を通じて、心も通いだす百花と一成の様子が丁寧に描かれる。
今回の物語の舞台は「日本橋」。「活版印刷」の川越もいいけど、日本橋の街の描写もいい。
出版社が違うから、直接「活版印刷」の話は出て来ないが、「細川紙」「楮」など「活版印刷」ファンには堪らないキーワードも。
百花が家にあるもので、いろいろ和紙雑貨を作るシーンも思わず真似したくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほっこり
- 感想投稿日 : 2020年11月7日
- 読了日 : 2020年11月7日
- 本棚登録日 : 2020年10月4日
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