カンブリアII 傀儡の章-警視庁「背理犯罪」捜査係 (中公文庫 か 91-2)

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  • 中央公論新社 (2021年6月23日発売)
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感想 : 8
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シリーズ2作目。
前作でコンビを組んだ尾島と閑谷が、改めて警視庁に設置された特殊八係に配属になり、現在の科学では証明出来ない「背理犯罪」に挑む。
東京都知事選を控えたある日。候補者の一人が車の運転中に反対車線に飛び出し、トラックと正面衝突し、死亡する。
その翌日。別の候補者が新宿駅前で演説中に暴走したタンクローリーに轢かれて、死亡する。
自殺と事故と判断された2つの事件だったが、尾島と閑谷は捜査一課長の命令の元、「背理犯罪」の可能性があると考え、捜査を続ける。
前作では、手を触れることなく、人間の内臓をつぶすことが出来る能力を持った人間が犯人だったが、今回の犯人は人間の体自体をハッキング出来るのではないかと考え、それらしき人物の存在にまでは行きつくが、真実は明かされないまま、次作に…
他の人も書いているが、確かに話を広げた割には何も回収せずに終わるのは良くない。でも、個人的に好きな作者さんで物語の展開には絶対的な信頼を置いているので、続編に期待。
読んでいて、ドラマの「SPEC」のような印象を受けるのは私だけだろうか…
現在の科学では証明出来ない能力に、尾島と閑谷がどう立ち向かっていくのか?早く続編が読みたい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察物
感想投稿日 : 2021年8月11日
読了日 : 2021年8月11日
本棚登録日 : 2021年6月17日

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