ミッドナイト・バス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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感想 : 99
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新潟と東京や関西を結ぶ高速バスの運転手・利一を中心とする家族再生の物語。
母親との関係性が悪く、小さな子供たちを残して、妻に出て行かれた利一は、子供も成人し、自分の手を離れたことから、東京で定食屋を営む恋人・志穂を新潟の自宅に招く。
しかし、志穂を自宅に連れて帰ると、東京で就職したはずの息子・怜司が志穂の為に準備した新しい布団で寝ていた・・・
数日後。
利一の運転する高速バスに元妻・美雪の姿が。
志穂との関係を先に進めようとしていた矢先の利一に、様々な家族の問題が降りかかる。
文庫が出た時に、読もうかどうか迷った今作。
他の作者の作品が面白かったので、今回読んでみることにしたが、利一のはっきりしない態度に終始イライラ。
結局、みんなハッピーエンドだったから良かったけど、何だか登場人物全員がはっきり物事を言わないのが、個人的には受け入れ難かった。
ただ高速バスを「ハクチョウさん」と呼ぶ地元の人たちの愛情が救いだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 微妙・・・
感想投稿日 : 2022年11月16日
読了日 : 2022年11月16日
本棚登録日 : 2022年10月17日

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