著者初読み。
ブクログでのレビューが気になって、読んでみた。
レビューの評価もいまいちだったが、題材が東京裁判だったので、どうしても読みたくなった。
結果…
とてつもなく、がっかり。
哲学的な表現を意識しているのかもしれないが、9割が妄想。270ページにして、やっと東京裁判の話になったかと思えば、また妄想シーンに戻る。
最終章でディベートの形で、戦争責任が天皇陛下にあるか?と言うところに切り込むが、いかんせん話が中途半端。
何故、アメリカに留学して、その先で日本人が天皇陛下の戦争責任を問われる設定が必要だったのか?日本の文化では決して議論する場がないから、そのような設定をしたのであれば、もっと突っ込むべき。
平成が終わり、戦争も遠ざかり、戦争の真実を語れる人がいなくなる一方、天皇自らが戦争を語る時代になった。
今でもおめでたい場で「天皇陛下、万歳」と言う風潮は、戦争経験者にはどう映るのだろうか?
わざわざ東日本大震災を盛り込むぐらいならば、もっと戦争に対する日本人の本音を盛り込んで欲しかった。
最後まで読んでも、全く理解出来なかったのが、本当に残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
がっかり・・・
- 感想投稿日 : 2019年12月21日
- 読了日 : 2019年12月21日
- 本棚登録日 : 2019年11月20日
みんなの感想をみる