シリーズ3作目。
前作のラストで、駅で亡き妻・亜美とそっくりな女性を見つけた小比類巻。
今作はそのシーンの続きから始まる。
小比類巻は亜美と信じて、その女性に声をかけるが、全く別人であることと同時に同じ顔をした人間が他にもいることを知らされる。
その事実から、密かに人間のクローン製造が行われているのかではないかと、SCISが捜査に乗り出す。
1作目から描かれる大切な死をどう受け入れるか?
そのテーマを倫理観の問題とされる人間のクローンが、もう数十年前から造られていると言うことで、大切な人の死への概念が描かれる。
これまでのシリーズの中で一番読みごたえがあるが、最上の活躍の場面は少な目。
3作で完結しそうな、まだ続きそうな微妙な終わり方なのが気になる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
警察物
- 感想投稿日 : 2020年12月27日
- 読了日 : 2020年12月27日
- 本棚登録日 : 2020年10月25日
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